今回は、2022年のインドネシアの祝日を紹介していきます。
この記事で分かること
2022年のインドネシアの祝日が分かる
先日、インドネシア政府が2022年のインドネシアの祝日を発表しました。
インドネシアの2022年の祝日
1月1日 (土):元旦
2月1日 (火):イムレック(春節)
2月28日 (月):ムハンマド昇天祭
3月3日 (木):ニュピ(ヒンドゥー正月)
4月15日 (金):イースター(復活祭)
5月1日 (日):メーデー
5月2日 (月):レバラン(断食明け大祭(イドゥル・フィトリ))
5月3日 (火):レバラン(断食明け大祭(イドゥル・フィトリ))
5月16日 (月):ワイサック(仏教大祭(ブッダ生誕祭))
5月26日 (木):キリスト昇天祭
6月1日 (水):パンチャシラの日(憲法記念日)
7月9日 (土):イドゥル・アドハ(犠牲祭)
7月30日 (土):イスラム暦新年(ヒジュラ正月)
8月17日 (水):独立記念日
10月8日 (土):ムハンマド生誕祭
12月25日(日):クリスマス
上記の通りです。
2022年の祝日は計16日となります。
2022年のレバラン(長期休暇)は、日本のゴールデンウィークとがっつり被ります。
コロナの状況にもよりますが、日本に一時帰国する方は少なそうですね。
その他、例年レバラン前後などに組み込まれる有給休暇奨励日に関しては、新型コロナウィルスの感染状況を見て、今後決定していくようです。
インドネシアの祝日
インドネシアの祝日をもう少し細かく見ていきましょう。
現地では、『Hari Libur Nasional(国民の祝日)』や『Hari Merah(赤い日)』と言われています。
インドネシアでは、日付が固定された祝日が4つしかありません。
日付の変わらない祝日
・元旦
・メーデー
・パンシャチラの日(憲法記念日)
・独立記念日
4つの祝日は、全国民共通の祝祭日となります。
その他の祝日の多くは宗教的な祝日が多く、毎年日付が変わります。
インドネシアの祝日は、日本のような振替休日がありません。
そのため、土日休みと祝日が被った場合、休みが少なくなった気がしてテンションが下がります。
2022年は16日分の祝日がありますが、6日分は土日と被るため、実質10日になりますね。
日本の振替休日がありがたく感じます。
さて、ここからはインドネシアの祝日をざっくりとご紹介します。
それぞれの祝日の意味が分かりますよ。
1月1日:元旦
『元旦』は説明不要ですね。
日本と同じく新年は休日となります。
日本とは違い、1月2日からは普通に出勤日となります。
2月1日:イムレック(春節)
イムレック(春節)は、中国におけるお正月(旧正月)にあたります。
イムレック前は、ショッピングモール内や華僑系の生活圏はお祝いムードの雰囲気が溢れます。
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2月28日:ムハンマド昇天祭
預言者ムハンマドが天へ召されたことを記念するイスラム教の祝日です。
天で神に出会ったことを祝う祝日とのことです。
3月3日:ニュピ(ヒンドゥー正月)
ニュピは『バリ・ヒンドゥー』の元旦です。
毎年3月~4月ころにあたります。
ニュピ当日、バリ島では一日中、空港や港、宿を含め、ほとんどの施設が閉鎖されます。
地元民の他、観光客も外出できません。
3月・4月にバリ島旅行を計画する際には要注意ですよ。
空港にも入れずホテルで引きこもることになります。
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4月15日:イースター(復活祭)
イースター(復活祭)は『イエス・キリストの復活記念日』です。
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが、三日目に復活したことを記念する日となります。
キリスト教には重要な一日となります。
5月1日:メーデー
メーデーは『労働者のための記念日』です。
日本でも馴染みがありますね。
労働団体が労使交渉したり街を行進したりと、そのシーンを見たことがある方もいるかと。
5月2日、3日:レバラン(断食明け大祭(イドゥル・フィトリ))
『レバラン』は、ラマダン(断食月)が明けたことを祝うイスラム教の宗教行事です。
レバラン期間に入ったら、全国で一斉に長期休暇が始まります。
日本のお盆のように帰省ラッシュが起こります。
2週間程度は普通に休みになるので、インドネシアの一大イベントですね。
ショッピングモールを含めてほとんどのお店が閉まるため、日常生活にも影響が出ます。
この期間は、日本人も海外旅行に出かけたり、インドネシアを脱出する人が増えます。
5月16日:ワイサック(仏教大祭(ブッダ生誕祭))
『ワイサック』は、毎年5月~6月の満月の時に仏陀の生誕を祝うために行われる仏教行事です。
仏教徒最大の宗教行事ですね。
インドネシアのジョグジャカルタには、世界最大級の仏教寺院である『ボロブドゥール寺院』があります。
そこでは、毎年盛大にブッダの生誕を祝います。
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5月26日:キリスト昇天祭
『キリスト昇天祭』はキリストの昇天を祝うキリスト教の祝祭日です。
イースター(復活祭)から40日後に行われることになっていて、必ず木曜日に行われます。
インドネシアでは、ムハンマドの昇天祭に加えてキリストの昇天祭も祝日になるという、日本人の感覚では興味深い祝日ですよね。
6月1日:パンチャシラの日(憲法記念日)
パンチャシラ(建国五原則)は、インドネシアでは重要な意味があります。
1945年8月17日のインドネシアの独立の時に制定した憲法の前文に、5つの原則が記されています。
5つの原則
1, 唯一神への信仰
2, 公正な人道主義
3, インドネシアの独立
4, 合議制と代議制に基づく民主主義
5, 全国民に対する社会的公正
パンチャシラは、インドネシアの建国理念として重要な意味を持つ原則です。
7月9日:イドゥル・アドハ(犠牲祭)
イドゥル・アドハ(犠牲祭)は、イスラム教の宗教的祝日です。
集団礼拝後に、牛やヤギを犠牲に捧げてその肉を町内会や近隣住民に分けます。
犠牲祭が迫ってくると、牛やヤギを売っている売人を町中で目撃することもあります。
7月30日:イスラム暦新年(ヒジュラ正月)
こちらもイスラム教の宗教的祝日ですね。
預言者ムハンマドが聖地メッカからメディナ(ヤスリブ)へ聖遷(せいせん)(※ヒジュラ)した年をイスラム暦元年と定めました。
インドネシアではイムレック(春節、中国の正月)やニュピ(バリ・ヒンドゥーの正月)など、正月を祝う祝日が多数出てきますね。
8月17日:独立記念日
インドネシアは、1945年8月17日に独立宣言しました。
2022年は77回目の独立記念日となります。
当時、日本により統治されていたインドネシアは、日本が1945年8月15日に終戦を迎えたタイミングで独立宣言しました。
終戦の日から2日後のスピード宣言です。
水面下で独立に向けて動いていたようですね。
10月8日:ムハンマド生誕祭
イスラム教の預言者ムハンマドが生まれたとされる日です。
ヒジュラ暦による誕生日なので、毎年少しずつ日付が変わります。
12月25日:クリスマス
インドネシアでは、『クリスマス』が祝日となります。
イエス・キリストの誕生を記念する祝日ですね。
宗教的な祝日が多いインドネシアらしい祝日ですよね。
現地では、クリスマス前後から長期休暇を取得して年末年始をゆっくりする方が多いです。
日本の祝日(2022)
最後に比較として、2022年の日本の祝日もご紹介します。
日本の祝日(2022)
1月1日:元旦
1月10日:成人の日
2月11日:建国記念の日
2月23日:天皇誕生日
3月21日:春分の日
4月29日:昭和の日
5月3日:憲法記念日
5月4日:みどりの日
5月5日:こどもの日
7月18日:海の日
8月11日:山の日
9月19日:敬老の日
9月23日:秋分の日
10月10日:スポーツの日
11月3日:文化の日
11月23日:勤労感謝の日
こうやって並べてみると、祝日の名称だけでは意味がよくわからない祝日もありますね。
祝日の合計数は計16日と、インドネシアと同数の祝日があります。
日本の祝日は、年間通してみるとうまく偏りなく各月に振り分けられていますね。
日本の祝日に関しては、以下の内閣府のホームページを参考にしました。
まとめ:2022年のインドネシアの祝日に関する詳細まとめ
いかがだったでしょうか。
2022年のインドネシアの祝日が分かりましたか。
2022年のインドネシアの祝日まとめ
1月1日 (土):元旦
2月1日 (火):イムレック(春節)
2月28日 (月):ムハンマド昇天祭
3月3日 (木):ニュピ(ヒンドゥー正月)
4月15日 (金):イースター(復活祭)
5月1日 (日):メーデー
5月2日 (月):レバラン(断食明け大祭(イドゥル・フィトリ))
5月3日 (火) :レバラン(断食明け大祭(イドゥル・フィトリ))
5月16日 (月):ワイサック(仏教大祭(ブッダ生誕祭))
5月26日 (木):キリスト昇天祭
6月1日 (水):パンチャシラの日(憲法記念日)
7月9日 (土):イドゥル・アドハ(犠牲祭)
7月30日 (土):イスラム暦新年(ヒジュラ正月)
8月17日 (水):独立記念日
10月8日 (土):ムハンマド生誕祭
12月25日(日):クリスマス
大まかにですが、それぞれの祝日の意味も分かったかと思います。
日本に比べて宗教的な祝日が多いですよね。
イスラム教関連の祝日だけではなく、キリスト教や仏教、ヒンドゥー教に関する祝日まであります。
宗教の信仰が国民生活に浸透している国ならではですね。
宗教的な祝日が近づくと街中がお祝いムードになります。
祝日のタイミングでインドネシアを訪れる機会があれば、現地の雰囲気を味わってみましょう。
イスラム教徒が9割の国ですが、クリスマスを祝ったりと、インドネシアの多様な一面に触れることが出来ますよ。
Good Luck!