今回は、インドネシア海外就活時の面接で聞くべき質問をお伝えします。
この記事で分かること
・インドネシア就職活動時の面接で聞くべき質問内容が分かる
・質問以外の面接時の確認事項、ポイントが分かる
就職活動と言えば面接ですね。
書類審査を通過し、いざ面接となると事前に面接準備をして臨むと思います。
面接で聞かれることの準備や、海外就職なので英語での質問に備えた準備はしっかり対策していきますよね。
もう一つ準備しておきたいものが、こちら(自分から)からの質問です。
いわゆる『逆質問』ですね。
日本での面接とは違い、福利厚生の部分などはしっかりすり合わせしておかなければいけません。
今回は、そんな面接時に聞くべき事を紹介します。
私自身が、インドネシアで現地採用として5年間働いた経験があります。
就職活動時には、現地で面接を6社程受けました。
その時の経験も踏まえて紹介していきます。
最後まで読んでいただき、面接の参考にして頂ければと思います。
面接する側の状況(心境)とは
面接で聞くべき事を紹介する前に、面接する側の状況(心境)をお伝えします。
私は、インドネシアで働いていた時に、面接担当を任されていた事があります。
なので、面接する側とされる側のどちらも経験した事になりますね。
その時に感じていた事を紹介します。
少しでも、面接に臨む際の参考になればと思います。
面接する側の状況(心境)
・基本的に忙しい
・社内の日本人は少数
・相性が合う
現地の採用担当の日本人からすると、すぐに採用して一緒に働いてほしいという気持ちがあります。
その心理の背景など、参考になればと思います。
・基本的に忙しい
現地で働く日本人は、基本的に忙しくしている事が多いです。
特に、日本のように人事部が面接をするのではなく、現地の社長もしくは入社後の直接の上司自らが面接する事がほとんどです。
現地の社長は、会社全体のマネジメントはもちろん、自身で営業や総務などをチェックしている事が多いため、業務量が膨大です。
その中で面接をする時間を作るので、一つの面接に対して真剣です。
そのため、一度の面接で相手のことを良く知ろうと思い面接に臨みます。
・社内の日本人は少数
日本人は、1社に二人前後がほとんどです。
そこに一人の日本人を追加するため、選考には慎重になります。
慎重にはなりますが、早く戦力がほしいという考えもあります。
インドネシアは、これからまだまだ発展していく国なので、新規事業の立ち上げや、売上が急進して人材不足になることがあります。
各プロジェクトが急な話も多いため、求める人材もすぐに必要、という事になります。
そんな中で一緒に働ける人材を探しているため、面接には真剣に臨みます。
・相性が合う
身も蓋もない話ですが、相性の良し悪しも大事な要素です。
すでにお伝えしたように、インドネシアの現地では忙しく少数で働いています。
そのため、四六時中、顔を合わせることもザラです。
お互いにサポートしながら進めていく仕事も多いため、相性は重要な要素となります。
書類選考を通過しても、その人の人となりは分かりません。
会社の志望動機や、なぜインドネシアを希望しているのか?などを聞いてはいますが、それよりも大事なポイントは相性だと思います。
能力がある事が前提ですが『入社後に一緒に働ける人間なのか』というところを見ます。
・まとめ
少し長くなりましたが、面接する側の状況(心境)は上記のような状態です。
面接まで進んだ方は、会社側も気になる人材という事になります。
業務の間を縫って面接をするため、会社からみたら面接自体が前向きなアクションです。
面接する側は、履歴書や職務経歴書である程度の背景は分かるため、その人との相性や会社の雰囲気に合うのか、を見る事が重要です。
そんな状況なので、面接ではお互いの思いや意見交換のすり合わせが大切です。
これから一緒に働いていく関係になるので、気になることは積極的に聞いていきましょう。
面接する側としても、納得して入社してもらいたいので、質問には積極的に答えてくれますよ。
面接で聞くべき質問!
お待たせしました。
長くなりましたが、ここから本題の『面接で聞くべき質問』に関してご紹介していきます。
日本とは違い、海外では確認しておきたい事項がいくつかあります。
先ほどご紹介した通り、面接では社長自らが面接をする事がよくあります。
そのため、面接では人事部と話すような杓子定規な質問ではなく、具体的な内容で質問していく事が大切です。
その会社のトップと直接話せるからこその質問をしていきましょう。
それではここから、聞くべき質問を見ていきましょう。
『自分だったらここをもっと深く聞くだろうな』、『言い方を変えて質問出来るかな』などと考えながら見ていくと視野がさらに広がるかと思います。
入社後の求められる役割
求人票には、『法人営業・ルートセールス』、『経験を活かした現地スタッフのマネジメント』、『簡単な経理業務』等などが書かれています。
しかし、実際に入社後に行う業務までは明記されていない事がほとんどです。
そのため『入社後に求められる役割や実際に行う業務』を確認しておきましょう。
すでにお伝えした通り、会社は少人数で運営していて、面接は社長自らです。
社長は会社の未来のビジョンを描いているため、期待する業務も理解しています。
そこを踏まえて、入社後にどのような動きをするのか・期待するのか、を質問しましょう。
なぜ人を探しているのか
こちらは、面接の最初に話してくれるかもしれません。
もし、面接時に話が出なかった場合、自分から聞いてみましょう。
基本的には、新規事業の立ち上げや会社規模の拡大で人材を探すことが多いです。
それ以外では、退職した人の穴埋めという事もあります。
その場合は、前任がどんな仕事をしていたのか、そこに対してのプラスアルファの求める事などを質問してみましょう。
なぜ求人を募集しているのかが分かると、会社が求めている人材もイメージが湧いてきます。
入社までにやっておく事
こちらはベタですが、聞いておきましょう。
インドネシアの場合は、内定をもらってから入社まで約2ヶ月かかります。
ビザの手続きの関係でどうしても間が空いてしまいます。
そのため、その2ヶ月を有効活用するために確認しておきましょう。
未経験の業種ならなおさらですね。
もし、仕事内容に精通している、という場合には英語のブラッシュアップやインドネシア語の学習に力を入れるのもありですね。
福利厚生に関して
福利厚生に関しては、日本の通常の面接では聞きにくいポイントですよね。
インドネシアでの面接では、気になる点はしっかり確認しておきましょう。
覚えておきたい点は、面接を社長自らが行う、という点です。
会社によっては『現地採用者を雇う事自体が初めての会社』も多くあります。
そのため『現地採用者向けの福利厚生がしっかり整っていなかったりします』。
そして、面接者である社長が人事部ではないため、社内の制度を理解していない、という事もありえます。
その場合、現地のローカルスタッフが判断した『なんとなく』のルールで運用されかねないので、面接時にしっかり確認しておきましょう。
福利厚生の確認ポイント
・予防接種
・社用車
・家賃手当
・保険
・その他
・予防接種
予防接種の有無はしっかり確認しましょう。
感染するウイルスによっては命の危険もありえます。
万が一の事態に備えて、予防接種はしっかり受けましょう。
費用が高額になるので、会社負担になるのかどうか確認しましょう。
全ての予防接種をきっちり受けた場合、ざっくりと『10万円程』かかります。
自己負担で接種するのか、会社負担になるのかでは大きく異なります。
自己負担の場合、会社負担に出来るのか、会社との間で交渉する事も検討しましょう。
・社用車
インドネシアでは、会社が車とドライバーを手配してくれる事があります。
ジャカルタの場合は基本的に社用車が付きませんが、チカランエリアでの採用になると社用車を手配されます。
その際には、平日の使い方や休日の利用方法なども聞いておきましょう。
・家賃手当
インドネシアでは、家賃手当が出ることも一般的です。
手当が付く場合、いくら分の補助が出るのか、どのように支払われるのか、などを確認しましょう。
家賃手当が出なかったり、会社が社宅を用意している場合もあります。
また、家賃手当とは違いますが、実際にインドネシアで働き始める際に、住む部屋が決まるまでの期間に住む部屋をどうするのか、なども気になれば確認しましょう。
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・保険
保険の加入に関しても確認しましょう。
基本的には会社が用意した保険に加入しますが、会社が用意していない場合もあります。
会社が用意している場合、どんな内容の保険なのかを確認しましょう。
また、会社が用意していない場合、保険を用意してくれるように交渉するか、自身で加入する事も検討しましょう。
現地のBPJSという日本の皆保険のような保険がありますが、会社が用意した日本語が通じる保険窓口があった方が安心できます。
そのため、保険の加入有無も確認しましょう。
・その他
その他の福利厚生として、THR(レバランボーナス)があります。
いわゆるボーナスですが、こちらもボーナスを出す会社と出さない会社があります。
給料の一ヶ月分なので、確認事項としてこちらも大事な要素です。
その他にも『応相談』とされている項目があれば、面接で確認するようにしましょう。
まとめ:インドネシア就職活動時の面接で聞くべき質問!【確認したい質問4選】
いかがだったでしょうか。
インドネシアでの就職面接時に聞くべき質問が分かりましたか。
聞くべき質問まとめ
・入社後の求められる役割
・なぜ人を探しているのか
・入社までにやっておく事
・福利厚生に関して
今回紹介した内容は、お互いのすり合わせのために聞いておきたい項目です。
逆質問に関しては、以下のマイナビの記事が参考になりますよ。
福利厚生に関しては『聞きにくい場合は転職エージェントを通して質問するのもあり』です。
気になることは、入社前までに解消しておきましょう。
海外は契約社会なので、入社後に『契約書に書かれていないよ』、と言われたらこちらからは何も言えません。
そのため、面接時や入社前の段階でスッキリしておきましょう。
記事の途中でも触れましたが『会社側が現地採用に慣れていなく、制度が整っていない』こともありえます。
そのため、自分から積極的に質問をしていきましょう。
いい就職活動が出来るように応援しています。
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Good Luck!