今回は、そんな悩みを解決します。
この記事で分かること
インドネシアの教育制度が分かる
インドネシアで生活していて、学校制度に興味を持ったことはありませんか?
インドネシア人が、どのような環境で育ってきたのか興味があるかと思います。
本記事では、そんなインドネシアの教育制度に関して紹介していきます。
義務教育は何年間なのか、どんな授業があるのかなど、基本的な部分を解説していきます。
最後まで読み進めると、大まかなインドネシアの教育制度が分かりますよ。
インドネシアの教育精度(学校制度)
本記事では、教育制度の中でも学校制度にフォーカスして紹介していきます。
学校制度が分かると、インドネシアの教育に関する基本的な考え方が見えてきますよ。
インドネシアの義務教育期間
インドネシアの義務教育期間
・小学校:6年間
・中学校:3年間
インドネシアの義務教育期間は、日本と同じく小学校が6年、中学校が3年の計9年間となります。
高校は3年で、大学は4年制となります。
インドネシアの学期制
インドネシアの学期制
・1学期:7月~12月
・2学期:1月~6月
インドネシアの学校は2学期制を採用しています。
2学期制は世界基準ですね。
世界を見ると日本の3学期制の方が珍しい制度です。
コロナが流行り始めたときには、日本でも秋入学制の話が出たのが記憶に新しいですよね。
進級・卒業試験(統一国家試験)
インドネシアの学校制の中でも、一番新鮮だったのがこちらのシステムです。
毎年の最終期末に全国一斉進級試験が実施されます。
最終学年だった場合、卒業試験ですね。
この試験に合格すると進級・卒業できます。
そうでない場合は、残念ながら留年となります。
小中高生すべての学年で実施されます。
そのため、小学校や中学校という義務教育段階でも、毎年のように留年者が出ます。
進級試験にに関しては、以下のブログでも詳しく書かれているので参考までに。
義務教育のカリキュラム
インドネシアの義務教育のカリキュラムは、日本と同じような教科が並びます。
国語・算数・理科・社会・英語、体育・芸術などが主なカリキュラムとなります。
1つ変わったカリキュラムとして『パンチャシラ』があります。
パンチャシラとは
パンチャシラとは、インドネシアの国是となっている建国5原則を指します。
1, 唯一神への信仰
2, 公正な人道主義
3, インドネシアの独立
4, 合議制と代議制に基づく民主主義
5, 全国民に対する社会的公正
日本の教科でいうと『道徳』的なポジションになりますね。
学校設備
体育館やプールの設備は整っていません。
運動場は小さく、近くの農場を校庭代わりに利用したりしています。
その他、学校生活
その他の学校の特徴をまとめていきます。
レバラン
ラマダン(断食)明けのレバラン(断食明け大祭)は、学期中でも休みとなります。
飛び級制度や落第制度
飛び級も落第もあります。
国旗掲揚
毎週一回(月曜日)に全校生徒が集合し、国旗掲揚をして国家斉唱します。
全校朝礼のような行事ですね。
愛国心を育む行事となっています。
給食
学校給食はなく、キャンティーンや屋台で購入したものを食べるか、弁当を持ってきて食べます。
また、学校が近い場合は家に帰って食べます。
制服
公立校の制服
・小学校:赤と白
・中学校:青と白
・高校:グレーと白
全国の公立校の制服は決まっています。
上着が白で、ズボンやスカートの色が小中高生で違います。
金曜日はイスラム教徒の礼拝があるため、上下ともに白の制服を着ます。
化粧やアクセサリー
禁止事項はなく認められています。
ピアスの着用もOKです。
まとめ:インドネシアの教育制度(学校制度)とは?
いかがだったでしょうか。
ざっくりとですが、インドネシアの教育制度に関してまとめました。
日本との違いが分かって面白いですよね。
特に統一国家試験はなかなか恐ろしいシステムですね。
聞いた話では、小学校1年生でいきなり留年する生徒もそこそこいるようです。
その背景として、学校になかなか通えなかったり、家庭の事情があるみたいですね。
その他にも、先生が読み書きできない生徒をそのままにして授業を進めてしまう問題もあるようです。
子供人口が増えていて、先生不足で教える側の問題も出てきているようです。
徐々に問題を解決していく動きもあるようなので、今後に注目です。
教育が国の未来を作るので、今後のためにも良い方に改善していってほしいですね。
Good Luck!
あわせて読みたい