今回は、そんな悩みを解消します。
この記事で分かること
・インドネシア現地採用者の給与事情が分かる
・インドネシアでの一ヶ月の生活費が分かる
・給与に関連した福利厚生のポイントが分かる
海外就職を目指すうえで、各国の給与事情は確認しておきたいですよね。
今回は、インドネシアに関して紹介していきます。
給料や生活費がどの程度なのか気になるかと思います。
今回の記事では、現地採用者の給与相場と生活費以外にも、生活に関係する福利厚生にも言及しています。
現地で生活していくうえで、この3つの項目を比較しながら検討していくと、現地での生活が見えてきますよ。
私自身は、インドネシアで現地採用として5年間働いた経験があります。
就職先を探している時は額面の給与以外にも、福利厚生などの待遇面も考慮して検討していました。
その時の経験を踏まえて、インドネシア現地採用者の給与事情に関して解説していきます。
最後まで読んでいくと、給与事情と生活費、福利厚生のそれぞれの重要性が分かりますよ。
インドネシア現地採用者の給与事情
日本人の若手(27歳~35歳程度)がインドネシアで現地採用として働く場合の給与は、20,000,000ルピア(約147,000円)~30,000,000ルピア(約221,000円)程となります。
ほとんどの現地採用者は、このレンジに収まっていると思います。
そして、年齢やそれまでの積み重ねてきたキャリア、英語やインドネシア語のスキルがあると、この給与額を超えてきます。
日本の相場感から比べると低く感じますよね。
それでも、生活レベルは日本より上がることが多いです。
この記事の中で生活コストにも触れていきますので、読んで頂くと生活レベルが上がる理由が分かるかと思います。
年齢・ポジション別給与相場
年齢別給与相場イメージ
・20代:20,000,000ルピア(約147,000円)~30,000,000ルピア(約221,000円)
・30代:25,000,000ルピア(約184,000円)~35,000,000ルピア(約258,000円)
・40代~:30,000,000ルピア(約221,000円)~※経験・能力で大きく変わります。
ポジション別給与相場イメージ
・スタッフ職:20,000,000ルピア(約147,000円)~25,000,000ルピア(約184,000円)
・マネージャー職:25,000,000ルピア(約184,000円)~35,000,000ルピア(約258,000円)
求人情報を調べてみると
この記事を執筆した、2020年3月の求人情報をチェックしてみましょう。
実際のリアルな求人募集内容が見えてくると思います。
1つ前の項目でご紹介した、年齢やポジション別の給与に概ね合致している内容です。
営業
検査機器販売、英語必須、35歳以下
20,000,000ルピア(約147,000円)~30,000,000ルピア(約221,000円)
営業
物流会社、英語日常会話、30歳~40歳
25,000,000ルピア(約184,000円)~30,000,000ルピア(約221,000円)
フロントマネージャー
サービスアパートメント窓口、英語必須、22歳~35歳
20,000,000ルピア(約147,000円)~
経理&財務アシスタント
自動車シート製造、英語orインドネシア語のどちらか必須、27歳~40歳
20,000,000ルピア(約147,000円)~
鉄鋼部門マネージャー
商社、英語必須、35歳~40歳
30,000,000ルピア(約221,000円)~35,000,000ルピア(約258,000円)
マーケティングマネージャー
工業製品の製造及び販売、インドネシア語ビジネスレベル、35歳~45歳
~40,000,000ルピア(約294,000円)
実際の求人情報をチェックしたい方は、以下の記事を確認してみましょう。
インドネシアの求人情報を掲載している、現地の日系人材紹介会社情報です。
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インドネシアでの一ヶ月の生活費・コスト
ここまでは給与全般に関してご紹介してきました。
給与の額は分かっても、実際の生活がどうなるのか気になりますよね。
日本と同じ様に生活できるのか、貯金は出来るのか、生活は少し厳しくなるのか、、等など
結論としては、以下の費用が一ヶ月の生活費用となります。
・合計:13.560.000ルピア(約110,000円※2020年1月時点 相場1円=123ルピア)
ざっくりとですが、この金額は1日1食は日本食(その他は現地ローカル食)、家賃は5,000,000ルピア(約36,800円)を想定しています。
生活費に関しては、まとめると長くなるため別記事にしました。
今回の金額の算出理由など、固定費と変動費を分けて、詳しく以下の記事に詳細を書いています。
給与に関連した福利厚生のポイント
ここまでは、給与面と費用面を見てきました。
単純に、20,000,000ルピア(約147,000円)の給与であれば普通に生活出来るイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
ここからは、生活に大きく関係してくる福利厚生に関して解説していきます。
主なポイントとなる4つの福利厚生に関して見ていきます。
この条件で貯金額や生活レベルが変わってきます。
福利厚生4つのポイント
・住宅手当
・車両、ドライバーの有無(通勤)
・保険
・THR※レバラン手当(ボーナス)の有無
住宅手当
余裕のある生活や貯金をするために大切なポイントは『住宅手当』です。
会社により、住宅手当の有無があります。
社宅がある会社や一定額を支給している会社、もしくは給与に含まれている事もあります。
給与に含まれている場合は、手取り給与に影響が大きいため、会社を選ぶ選考基準にしてもいいかと思います。
”応相談”と求人票に書かれている場合は、しっかり内容を詰めていきましょう。
個人で交渉するのは日本人にはハードですが、インドネシアでの生活を考えると、自身の意見は伝えましょう。
車両、ドライバーの有無(通勤)
『車両・ドライバー』も福利厚生を考える中で大事なポイントです。
ジャカルタ市内の場合は、支給されることは少ないかと思います。
車両が支給されない場合、交通費が支給されます。
ジャカルタ郊外の工業団地(チカランエリア)での勤務の場合は必須ですので、求人票の項目に含まれています。
支給されている場合、遅い時間までの利用が出来るのか(飲み会などの予定)、土日での利用が出来るのかなど、詳しく確認しましょう。
生活していると、ジャカルタ郊外からジャカルタに行く機会が出てくる事があります。
その時に利用出来なければ、ジャカルタとの往復でそれなりに費用がかかります。
保険
『健康保険』に関しても、会社によって加入の有無が異なります。
会社で保険に入らない場合や現地の保険会社と契約する場合、日系の海外保険と契約する場合など、様々です。
インドネシアでは、BPJSという国民皆保険があります。(6ヵ月以上滞在の外国人も加入義務)
それなので、無保険状態ということにはなりませんが、BPJSは利用する病院を指定する必要があり、日系のクリニックは該当しません。
高額医療費を支払う事を避け、安全に生活するためにも健康保険に関しても確認しておきましょう。
THR※レバラン手当(ボーナス)の有無
ボーナスの有無も生活に影響してきますよね。
レバランとは、”断食明け大祭”の事を指し、インドネシア最大のイベントです。
インドネシアでは、年に一回のレバランボーナスが基本です。
レバランボーナスは一ヶ月の給与分となります。
求人票にTHRの有無も記載されているので確認しましょう。
もし、ないようであれば、面接時や入社意思を固める前に会社に対して確認しましょう。
まとめ:インドネシア現地採用者の給与事情
いかがだったでしょうか。
今回の記事を通して、給与事情を踏まえたインドネシアでの生活イメージが湧いたのではないでしょうか。
この記事のトピック
・インドネシア現地採用者の給与事情
・インドネシアでの一ヶ月の生活費・コスト
・給与に関連した福利厚生のポイント
記事を通してそれぞれのポイントが掴めたかと思います。
海外で働いてみたい、という気持ちだけで選択するのではなく、しっかり海外移住後の生活も考慮にいれましょう。
給与や生活コストや福利厚生は、人により千差万別です。
インドネシアでの生活を充実させるために、自身で納得できる選択をしましょう。
交渉の余地がある事も多いので、多少条件が合わない求人情報でも、交渉してみるといいかと思います。
Good Luck!
最後に:転職を考えている方へ
ここまで読み進めて頂いた方は、海外就職を検討されている方かと思います。
海外就職もしくは今の職場を変えるタイミングですよね。
そんな方向けに、自分の市場価値が分かる転職サービス『ミイダス』をご紹介します。
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登録は無料なので、まずは自身の市場価値を知るところから転職活動を始めましょう。
市場価値を知り、適正な評価がもらえる会社を探しましょう。
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