今回は、そんな悩みを解決します。
この記事で分かること
・2022年5月から海外在住者でもiDeCoに加入できるようになる
・iDeCoの概要が分かる
『iDeCo』をご存知でしょうか。
iDeCoは、個人型確定拠出年金という私的年金の一種ですね。
今現在、海外在住者は加入することが出来ませんが、2022年5月から加入出来るようになるとニュースになっています。
本記事では、そんなiDeCoに関して概要を解説していきます。
海外在住者は、将来や年金に関する不安を少なからず持っているかと思います。
国民年金は任意で加入できますが、厚生年金がないため老後が気になりますよね。
そして、iDeCoに興味があっても内容がよく分からない方もいるかと思います。
筆者の私自身がiDeCoの運用を始めてから約2年が経ちます。
そのため、iDeCoに関するある程度の知識をシェア出来るかと考えています。
本記事を読んでiDeCoのメリット・デメリットを把握し、将来の資産形成に活用しましょう。
iDeCoに関してなんとなく気になっている方はチェックしてみてください。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは?
まずはiDeCo(個人型確定拠出年金)の概要を紹介します。
分かりやすい内容が公式ホームページに掲載されていたので、以下、引用させて頂きます。
・iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、加入は任意です。
・iDeCoはご自分で申し込み、掛金を拠出し、ご自分で運用方法を選んで掛金を運用します。 掛金とその運用益との合計額を給付として受け取ることができます。
・iDeCoでは、掛金、運用益、そして給付を受け取るときに、税制上の優遇措置が講じられています。
・iDeCo(イデコ)は、自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する年金制度です。掛金を60歳になるまで拠出し、60歳以降に老齢給付金を受け取ることができます。
※60歳になるまで、原則として資産を引き出すことはできません。
・基本的に20歳以上60歳未満の全ての方(※)が加入でき、多くの国民の皆様に、より豊かな老後の生活を送っていただくための資産形成方法のひとつとして位置づけられています。
※企業型確定拠出年金に加入している方は、企業型年金規約でiDeCoに同時加入できる旨を定めている場合のみiDeCoに加入できます。
※出典:iDeCo公式ホームページ
なんとなく概要が掴めましたでしょうか。
日本でサラリーマン生活をしていると、国民年金と厚生年金に加入している状態が基本です。
大企業や大きな会社に勤めていれば、そこに企業年金制度が追加されている方もいるかと思います。
※企業型確定拠出年金に加入している方は、企業型年金規約でiDeCoに同時加入できる旨を定めている場合のみiDeCoに加入できます。
中小企業の場合は、企業型確定拠出年金に加入しているケースは少ないので、老後資産を増やしたい方は個人でプラスアルファする必要があります。
そして、海外在住者や現地採用者として海外で働いている方の年金状況は、任意で国民年金に加入するのみで、厚生年金はありません。
そのため、同じく老後資産に不安がある方はプラスアルファが必要ですよね。
そんなプラスアルファとして、iDeCoの制度が活用出来ます。
iDeCoは私的年金なので、個人で運用していくイメージですね。
小額から始める事が出来るiDeCoは、投資や資産運用に馴染みがない方でも手軽に始められる老後資産対策となります。
メリット・デメリットを把握して、自分に合うようであれば資産運用の手段の一つとして運用を検討してみましょう。
iDeCoの公式ホームページ
私自身がiDeCoを始める際に参考にしたのは、以下のムック本です。
分かりやすくまとめられているので、投資初心者の方にもおすすめです。
個人的に考える『iDeCoのメリット』
iDeCoのメリット
・老後資産になる
・税制優遇が得られる
・複利の力が受けられる
・世界の経済動向にアンテナが張れる
個人的に考えるメリットはこちらの4点です。
・老後資産になる
iDeCoは老後資産になります。
毎月コツコツと積み立てて老後に備えるイメージですね。
月に1万円を30歳から60歳までiDeCoを利用すると以下のような内容になります。
運用イメージ
・条件:年収400万円、会社員、毎月1万円積立
■30歳から60歳までの30年=360ヶ月=3,600,000円
■積立元本=3,600,000円
■運用益(1%)= 593,284円 元本+運用益=4,193,284
■運用益(3%)= 2,187,130円 元本+運用益=5,787,130円
■運用益(5%)= 4,553,759円 元本+運用益=8,153,759円
※参考iDeCoシミュレーション → iDeCoのシミュレーション
いかがでしょうか。
シミュレーションをしてみると積み立てのイメージが湧きますよね。
銀行預金が0,001%なので、ただ預金しているより老後資産を形成するチャンスがあります。
・税制優遇が得られる
iDeCoを利用すると税制優遇措置も受けることが出来ます。
所得税と住民税から控除を受けられますよ。
税制優遇のポイント
・掛け金5,000円 = 年18,200円の税金が控除
・掛け金10,000円 = 年36,500円の税金が控除
年末調整や確定申告をすると上記の金額が返ってきます。
なかなか大きな控除を受けられる事が分かりますね。
投資しているのに税制優遇が受けられるという内容です。
優遇制度はiDeCoを始めるための、背中を後押ししてくれる制度ですよ。
・複利の力が受けられる
『複利の力』が受けられます。
複利は、物理学者のアインシュタインが『人類最大の発明』と呼んだことでも知られていますね。
複利のポイント
複利=利子にもまた利子がつくこと
たとえば、元金(もともとのお金)が100万円あり、この100万円を金利2%(年利)で1年間預金したとすると、1年後には102万円になる。この場合、2万円は、元金に対してついた利子である。この2万円も含めて(つまり102万円を)再び金利2%で1年間預けると、1年後には104万円となるのではなく、104万400円となる。この400円は、利子である2万円についた利子である。このように、利子にもまた利子がつくことを、「複利」という。
※出典:知るぽると
iDeCoや投資信託など、長期で資産形成する際には複利の効果が大きくなります。
シミュレーションしてみるとその効果が実感出来ますよ。
・世界の経済動向にアンテナが張れる
国内や海外の様々な商品を選択出来ます。
iDeCoを運用し始めるとアメリカ株や新興国だけの商品など、世界中の市場にも目が行くようになります。
アメリカのテック企業が好調ならアメリカ株、新興国が盛り上がりを見せるようであれば新興国等など、広くアンテナを張れるようになります。
個人的に考える『iDeCoのデメリット』
iDeCoのデメリット
・利益が出ないこともある(元本割れ)
・受け取りは60歳まで出来ない
デメリットとしてはこちらの2点かなと。
・利益が出ないこともある(元本割れ)
iDeCoは私的年金ではありますが投資商品です。
そのため、状況によっては元本割れする可能性もあります。
※元本確保型商品もあります。元本割れのリスクを懸念する場合には、そちらもチェックしてみましょう。
運用先商品の選び方の参考記事
・受け取りは60歳まで出来ない
iDeCoは60歳になるまで、積み立てたお金を引き出すことが出来ません。
即金が必要なときに引き出せない点はデメリットとなりますね。
考え方にもよりますが『簡単に引き出せないからこそコツコツと貯めることが出来る』と捉えればそこまでデメリットに感じませんよ。
ついつい引き出してしまう、ということは出来ませんので、性格的に貯金が苦手な方はありなのかなと。
そして、iDeCoを始める場合には、余剰資金で小額から始めるのがいいかと思います。
※最低拠出金額は5,000円から1,000円単位となります。
まとめ:海外在住者でもiDeCoが利用可能になります!
いかがだったでしょうか。
iDeCoに関して知識を付けることが出来ましたか。
今回は、簡単にですがポイントをまとめました。
iDeCoは資産形成において検討したい仕組みですよね。
2022年5月から海外在住者でもiDeCoへの加入が可能となります。
老後資産が気になる方には要チェックな金融資産ですね。
今回は概要に関して紹介しました。
実際に活用される場合、自身で調べてしっかり理解した上で運用しましょう。
私自身も引き続き勉強して知識をつけたいなと思います。
Good Luck!
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