今回は、そんな悩みを解決します。
この記事で分かること
・インドネシアの人口ピラミッドが分かる
インドネシアの人口は年々増えています。
経済発展とともに今後もますます増えていくと予想されていますね。
本記事では人口ピラミッドを通じて、インドネシアの人口動態を見ていきます。
人口ピラミッドを見てみると視覚的に分かりやすいため、イメージが掴みやすいですよ。
記事中では、日本の人口ピラミッドもご紹介していきます。
両国を比較することで、過去と現在・未来のイメージがしやすくなりますよ。
人口ピラミッドとは?
今回は、人口ピラミッドが中心の内容となります。
人口ピラミッドは、男女別に年齢ごとの人口を表したグラフです。
人口ピラミッド(じんこうピラミッド)とは、男女別に年齢ごとの人口を表したグラフのことである。 中央に縦軸を引き、底辺を0歳にして頂点を最高年齢者として年齢を刻み、左右に男・女別に年齢別の人口数または割合を棒グラフで表した「年齢別人口構成図」のこと。
19世紀以前の世界、もしくは開発途上国においては、出生数が多く徐々に死亡してゆくことにより、年齢を重ねていくごとに人口が少なくなる。その結果三角形のピラミッド状の形になることから、こう呼ばれる。
※出典:Wikipedia
人口ピラミッドの一般的な形を見てみましょう。
上記のグラフは、世界の2020年時点の人口ピラミッドです。
世界全体で見ると『ピラミッド』の形をしていますね。
国によりこの形が変化します。
次からは、インドネシアの人口ピラミッドを見ていきましょう。
インドネシアの人口ピラミッド
『インドネシアの人口ピラミッド』を見たことはありますか。
なんとなく想像できる方もいるのではないでしょうか。
少し想像してみてから以下のグラフを見てみてください。
いかがでしょうか。
イメージ通りでしたか。
インドネシアの人口ピラミッドは、若い世代と中間世代が厚い層を形成していることが分かります。
若いだけではなく、意外にも中間世代も多いことに気付きますね。
比較的若い世代が多く、高齢者が少ない社会であるということですね。
これからはさらなる人口ボーナス期に入り、益々の経済成長が見込まれています。
上記のグラフから、2020年時点でインドネシアの人口が273,523,620人です。
少し細かく見てみると、若い年齢の人口数が目を引きます。
「0歳~4歳」の人口
男:12,092,736人
女:11,565,560人
数字で見てみるとかなりの人口ですよね。
5歳ごとに区切った人口ピラミッドの中で、一番ボリュームゾーンが男女ともに「5歳~9歳」となります。
そして、もう少し広いゾーンで見てみると0歳~24歳までの人口ボリュームが最も多いことに気付きます。
今後の経済成長を牽引していく年齢層が厚いことが、インドネシアの人口ピラミッドを見てみると分かりますね。
ちなみに、インドネシアの総人口のピークは、以下の予測となっています。
インドネシアの総人口のピーク
・2065年 337,314,361人(約3億3千万)
総人口のピークが2065年予測です。
2035年には3億人を超えるペースです。
これからますます人口が増えていく見込みです。
インドネシアには、未来の経済を牽引していく若い世代が多く、活気ある生活環境がイメージできますよね。
日本の人口ピラミッドと比較
次に、日本の人口ピラミッドに関してご紹介していきます。
日本の人口ピラミッドもある程度予想できるでしょうか。
以下のグラフが日本の人口ピラミッドです。
高齢化社会を突き進んでいるグラフになっていますね。
ピラミッドとは違う形になっています。
なんとなくイメージできた形ではないでしょうか。
日本は「45歳~49歳」がボリュームゾーンを占めています。
少子高齢化、経済の衰退が指摘されている通りの人口ピラミッドですね。
街中を歩いているときや、公共交通機関を利用した際に、年齢層の高さに驚かされますよね。
こちらのグラフで見ると、日本の総人口のピークは2010年です。
すでにピークが過ぎた状況ということですね。
インドネシアが2065年にピークを迎えると考えると約50年の違いがあります。
こちらは、ピークの2010年から逆算して約50年前の日本の人口ピラミッドです。
高度経済成長を迎える直前のグラフですね。
インドネシアと比較すると、経済がこれから伸びていきそうな雰囲気が伝わってきますね。
1965年の日本は「15歳~19歳」がボリュームゾーンとなっています。
経済成長を牽引する世代が多いことが分かりますね。
「40歳~44歳」から上の世代が少なくなっているのも特徴です。
第二次世界大戦の影響があるのかなと想像できますね。
このように、人口ピラミッドを見ると国の歴史的背景も見えてきます。
人口ボーナス、人口オーナスとは?
最後に、人口ボーナスと人口オーナスに関して紹介していきます。
『人口ボーナス』とは、生産年齢人口が非生産年齢人口よりも多い状態にあることを指します。
反対に『人口オーナス』は、人口に占める生産年齢人口(労働人口)の割合が低下することを指します。
日本では、1990年代に人口オーナス期に突入しました。
人口オーナス後の日本では、少子高齢化やそれにつながる労働力の減少などが社会問題となっています。
一方、インドネシアでは、現在労働人口が多く人口ボーナス期と呼ばれています。
人口ボーナスは、このまま2040年まで成長が続く見込みとなっています。
人口ピラミッドで見た通り、成長見込みは現実になりそうな期待が持てますよね。
予想通り安定して高い経済成長を遂げれば、生産年齢人口の多くが中間層から富裕層に属することになります。
中間層の増加から富裕層の増加の流れは、今後もインドネシアが注目されるポイントですね。
人口ボーナス期の全盛期をこれから迎えるインドネシアにも課題があります。
技術力や労働者の質や能力の向上が大切だと言われています。
人口が増えても、労働力を活かす土壌がないとダメだということですね。
経済を動かす中心である若者の雇用機会の創出が鍵になってきます。
まとめ:インドネシアの人口ピラミッドを見て分かることとは?
いかがだったでしょうか。
インドネシアの人口ピラミッドに関して分かりましたか。
人口ピラミッドを見ることで、今後の経済発展や過去の歴史が見えてきます。
今回はインドネシアをご紹介しましたが、気になる国の動向をチェックしてみても面白いですよ。
例えば、2050年のケニアはピラミッド型をしていてその後も人口が伸びていくことが見えますね。
他のアフリカの国々も順調に伸びていく予測があります。
歴史的な出来事が分かる意味では、カンボジアが興味深いグラフとなっています。
虐殺があった1975年~1979年の子供の数が極端に減っています。
そして、その影響は今にも及んでいます。
2020年の「40歳~44歳」が極端に少ないですよね。
人工的に減らされたようないびつな形となっています。
このように、各国の歴史的背景も見えてくるので、興味がある国を調べてみましょう。
新しい発見があるかもしれませんよ。
Good Luck!
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